アメリカン・フルート
アメリカン・フルート オールド・ヘインズ、 モダン・ヘインズ

アメリカン・フルート オールド・ヘインズ

オールド・ヘインズ

 1913年にアメリカでWilliam S. ヘインズがフルートメーカーをスタートさせました。当時はゴッドフロイやルイロットなどのフレンチ・フルーチの模倣から始まりましたが、次第に独特の音色を築き上げました。当初から、ヘインズ・フルートは総銀製で、ハンドメイドとレギュラーの2種類がありました。特にレギュラー・モデルは0.018インチの管厚を持ち、ヘビー管とも言われています(一般に総銀製フルートは、0.014、0.016、及び0.018インチの管厚で製作されています)。このヘビー管がオールド・ヘインズの象徴で、現在のヘインズ・フルートに比べて音色が甘く、また遠鳴りがすることで有名です。今もなお、数多くのフルーティストに現在でも親しまれています。
 オールド・ヘインズの中でも、黄金期と言われた1950年代前半から1960年代前半に製作されたものをいくつか所有しています。シリアル番号は25000番から33000番のものです。いずれも総銀製C管、カバード・キーで、ヘビー管(管厚は0.018インチ)と呼ばれるレギュラー製品です。キズや凹みなど殆ど無く、パッドも演奏可能な状態のものを揃えました。ピッチはA=440です。なお、ケースもオリジナルでクリーニング・ロット付きです。
 その他のシリアル番号のものなど、極上の逸品のみを取り扱っております。その都度、個体が入れ替わりますのでご容赦ください。





アメリカン・フルート モダン・ヘインズ

モダン・ヘインズ

 1913年にアメリカ ボストンでヘインズフルートが立ち上げられました。当時はフレンチ・フルートの模倣からスタートしたようですが、次第に独特の音色を築き上げました。芯のある太くて甘い響きは名手ランパルの愛用フルートとしても有名です。
 当初のオールド・ヘインズは、遠鳴りがする楽器として有名ですが、モダン・ヘインズは、スケールが改良されたのと同時に、どちらかと言えば、耳元で鳴るように変えられたようです。金製やプラチナ製の楽器を製作されたこともありますが、総銀製の最高峰のフルートを目指しているようです。なお、木管については、設立当初は製作していましたが、2000年頃に数少ない本数だけ製作しただけで、現在は止めているようです。
 ティックは、総銀製H管のリング・キーのものを所有しています。シリアル番号は482**で1988年に製作されました。ソルダード・トーンホールのハンドメイド製です。管厚は標準です。キズや凹みは全くと言って良いほどない極上品で、パッドの状態も良く現状で演奏可能です。ピッチはA=442でデボー・スケールです。オリジナル・ケース、クリーニング・ロット付きです。
 ティックのオーナーがフルートを始めて手にした時から師事している恩師から譲り受けたものです。現在も主として使用しています。思い入れのある逸品につき、非売品です。